令和6年度第15回STPPセミナー


令和6年度第15回STPPセミナー
2024/10/28

発表者:新井まどか(M1)
発表タイトル:
Analysis of relativistic electron precipitation and whistler-mode chorus observed during the conjunction event of ISS/CALET and the Arase satellite
ショートトーク内容:
地球磁気圏に存在する電子とプラズマ波動が共鳴することにより、非常に高いエネルギーをもつ電子が地球大気に降下することがある。これをREP(relativistic electron precipitation)現象という。高エネルギー電子は宇宙飛行士の被ばくや衛星障害を引き起こすので、REPの発生メカニズムの解明や発生予測が求められている。
本研究では、プラズマ波動の一種であるコーラス波動とREPの関係性を探ることで、REPの発生規模や発生条件などを明らかにしていきたい。

発表者:樫崎太希(M1)
発表タイトル:
(英)Magnetohydrodynamical instability in accretion disks
(日)降着円盤における磁気流体力学的な不安定性
ショートトーク内容:
本セミナーでは降着円盤における磁気流体力学的な不安定性についての研究進捗について報告が行われました。本研究では降着円盤における、磁気回転不安定性(MRI)とParker不安定性と呼ばれる二つの磁気流体力学的な不安定性について、解析的な手法を用いてその特徴を明らかにしようとしています。MRIとParker不安定性は、降着円盤で起きているダイナミックな活動を引き起こす要因と考えられています。したがってこれら二つの不安定性を理解することは、降着円盤の基本的な物理過程の理解につながります。