令和7年度第6回STPPセミナー
令和7年度第6回STPPセミナー
2025/05/19
発表者:宮下 隼輔 (M2)
発表タイトル:Statistical properties of the distribution of EMIC waves in the magnetosphere observed by the Cluster satellite in 2011-2022
この研究発表では、地球のエネルギーとその周囲の環境に関する研究が行われています。特に、地球の磁場やその他の自然現象がどのようにして宇宙空間の範囲に影響を与えるかに焦点を当てています。研究者は、地球の磁場がどのように変動し、それがどのように地球上の技術や社会に影響を与えるかを探求しています。具体的には、地球の磁場の変動が高エネルギー粒子の動きにどう影響するか、またそれがGPSシステムや宇宙飛行の安全性にどのような影響を与えるかを研究しています。この研究は、地球外からの影響を理解し、それに対処する方法を開発することで、地球上の生活に直接的な利益をもたらすことを目指しています。
発表者:解良 拓海(D1)
発表タイトル:Changes in the equatorial symmetry of core flows during polarity reversals in geodynamo simulations
この研究発表では、地球の磁場の逆転現象を数値シミュレーションを通じて解析することが目的です。特に、磁場の極性逆転が地球内部の物理的プロセスにどのように関連しているかを明らかにしようとしています。地球磁場の逆転は、地球の歴史上何度も発生しており、これがどのようにして起こるのかは重要な科学的問題です。研究の背景として、地球の内部構造とその動的な挙動が地球磁場にどう影響しているかが説明されており、例えば、地球のマントルや外核の動きが地球磁場の生成に寄与しており、これらの間の相互作用が地球磁場の逆転に関連している可能性が指摘されています。また、地球磁場の逆転が過去の気候変動や生命進化にどのように影響したかについても触れられています。この研究は、地球の磁場がなぜ逆転するのか、その物理的メカニズムを解明することを目指しています。具体的には、地球内部の流体力学的プロセスと地球磁場の逆転との関連を数値モデルを用いて調査し、地球磁場逆転の条件や逆転中の地球磁場の挙動を詳細に分析することが計画されています。この研究により、地球磁場の逆転現象に対する新たな理解が得られることが期待されています。