令和7年度第17回STPPセミナー
令和7年度第17回STPPセミナー
2025/10/20


発表者:金野 直人 (M2)
発表タイトル(英):Estimation of Solar Middle Coronal Structure Based on Observation of Type II Solar Radio Bursts
発表タイトル(日):II型太陽電波バーストの観測に基づく太陽中間コロナ構造の推定
イントロダクションの要約:
このセミナー発表では、太陽の表面と大気の構造、特に太陽電波バーストに関する研究が紹介されています。太陽の表面には光球、アクティブリジョン、コロナホールなどが存在し、これらは太陽の磁場やプラズマの動きに大きく関与しています。特に、コロナホールからは開いた磁力線が出ており、その構造が太陽のプラズマの流れに影響を与えています。研究の主な焦点は、太陽コロナの中間層(ミドルコロナ)での磁場と密度の変化に注目し、これが太陽電波バースト、特にタイプ2バーストの発生にどのように関与しているかを解明することです。
発表者:佐口 隼斗(M2)
発表タイトル(英):Radial evolution of Alfvén wave Parametric Decay Instability in the expanding near-sun solar wind: Role of Temperature Anisotropy
発表タイトル(日):太陽近傍で膨張する太陽風におけるアルヴェン波パラメトリック崩壊不安定(PDI)の動径進化:温度異方性の役割
イントロダクションの要約:
この研究は、太陽のコロナ過熱問題と太陽風加速のメカニズムに焦点を当てています。これらは太陽物理学における未解決の大きな問題であり、太陽の表面近くからコロナまでの温度が急激に上昇する現象や、太陽風がどのようにして加速されるのかを解明することが目的です。特に、太陽の表面で観測されるアルフヴェン波が、これらの現象にどのように関与しているかを理解することが重要です。アルフヴェン波は、太陽の磁力線を伝わってエネルギーを運ぶ主要なメカニズムとされていますが、そのエネルギーがどのようにして太陽コロナの加熱や太陽風の加速に寄与しているのかは、まだ完全には理解されていません。太陽風の理論研究の多くは、アルフヴェン波の乱流モデルを用いて、太陽コロナの過熱や太陽風の加速機構を解明しようとしています。具体的には、アルフヴェン波が太陽コロナでどのように乱流を引き起こし、その結果としてエネルギーがどのように分散されるのかを調べることが目的です。また、このプロセスが太陽の異なる領域でどのように異なるのか、またその影響が太陽風の性質にどのように影響するのかを理解することもアルフヴェン波を用いた太陽風理論研究の目標です。

