令和6年度第11回STPPセミナー



令和6年度第11回STPPセミナー発表
2024/07/22

発表者:齋藤幸碩(D3)
発表タイトル:
(英)Nonlinear Dynamics of Particle Motion in the Presence of Multiple Plasma Waves
(日)2つのプラズマ波動が存在する場合の荷電粒子の非線形力学
イントロダクション発表内容の要約:
このセミナー発表では、プラズマ物理学の分野における電子の非線形運動に焦点を当てています。具体的には、複数のプラズマ波動の中で電子がどのように動くかについての研究が紹介されます。発表では、電子が波の位相速度に近い速度を持つ場合の加速と減速の繰り返し、いわゆるランダウ共鳴によるトラッピング現象について解説されています。また、実際の観測データを基にしたカイネティック・アルベン波による電子の運動の調査結果も共有され、電流の生成とエネルギー交換のダイナミクスが議論されます。研究の目的は、複数の波が存在する状況下での電子の運動を理解し、理論的なモデルと実際の観測との間の関連を深めることにあります。

発表者:礒野航(D2)
発表タイトル:
(英)Development of a method for analysing the structure of magnetic field lines in the Earth’s magnetosphere
(日)地球磁気圏における、磁力線構造の解析手法の開発
ショートトーク・イントロダクション発表内容の要約:
このセミナー発表では、地球磁気圏の研究における主な課題として、複雑な物理現象を解析するための新しいツールの開発に焦点を当てています。特に、地球の磁場や太陽風の影響を受ける地球磁気圏内でのプラズマの振る舞いを理解することが目標です。これには、シミュレーションデータを用いた視覚化ツールの開発が含まれ、これにより磁場の歪みやプラズマの動きがより詳細に解析できるようになります。また、地球磁場の非対称性や磁力線の複雑な形状が研究の重要な要素であることが強調されています。この重要性は、本研究において開発されるツールによって、より明瞭となります。