令和6年度第17回STPPセミナー
令和6年度第17回STPPセミナー
2024/11/18
発表者:宮下隼輔(M1)
発表タイトル:
(日)あらせとクラスターによる多点観測による電磁波の伝搬特性の研究
(英)Study of propagation characteristics of EMIC wave using multipoint observation by Arase and Cluster
ショートトーク内容:
発表の冒頭では、地球磁気圏と太陽風との相互作用についての研究が紹介されました。地球磁気圏は太陽からの様々な物理現象、特にコロナ質量放出(CME)によって影響を受け、これがオーロラなどの現象を引き起こすことが説明されています。これらの相互作用は、地球上の技術や宇宙飛行士の安全にも影響を及ぼすため、磁気圏のダイナミクスを理解することが重要です。また、オーロラ現象は地球の高緯度地域で観測されることが多いですが、大規模な磁気嵐が発生すると低緯度でも観測されることがあります。最近の研究では、地球磁気圏におけるプラズマ波動と高エネルギー粒子との関係が指摘されており、これがオーロラ現象を含む様々な地球磁気圏の現象の理解を深めることにつながっています。
発表者:礒野航(D2)
発表タイトル:
(日)フレームを用いた磁力線構造解析手法の適用性の検討
(英)Investigation of applications for analysis methods for magnetic line structures using frame
ショートトーク内容:
このセミナー発表では、地球磁気圏の研究における主な課題として、複雑な物理現象を解析するための新しいツールの開発に焦点を当てています。特に、地球の磁場や太陽風の影響を受ける地球磁気圏内でのプラズマの振る舞いを理解することが目標です。これには、シミュレーションデータを用いた視覚化ツールの開発が含まれ、これにより磁場の歪みやプラズマの動きがより詳細に解析できるようになります。また、地球磁場の非対称性や磁力線の複雑な形状が研究の重要な要素であることが強調されています。この重要性は、本研究において開発されるツールによって、より明瞭となります。