令和6年度第18回STPPセミナー


令和6年度第18回STPPセミナー
2024/12/02

発表者:西谷悠生(B4)
発表タイトル:
(日)温度異方性により木星衛星近傍で発生した波動の励起メカニズムに関するシミュレーション研究
(英)Simulation research on extremely strong wave generated by temperature anisotropy around Jupiter’s moon.
ショートトーク内容:
本セミナーでは、木星磁気圏に関する研究の進行状況と今後の研究方針について報告します。木星の磁気圏は地球のそれと比較して非常に大きく強力で、その巨大な規模と強い磁場の影響を解析することが目的です。ショートトークでは、木星探査機ガリレオとジュノー探査機によって,木星の極域やオーロラの生成メカニズム,木星の衛星などが調査されてきたことが紹介されています。

発表者:野口智史(B4)
発表タイトル:
(日)”Evidence of Alfvénic Activity in Jupiter’s Mid-To-High Latitude Magnetosphere (Lorch et al., 2022, doi: 10.1029/2021JA029853, 2022.)”で用いられた木星磁気圏の磁場のデータ解析の検討
(英)Examination of the data analysis of the magnetic field of Jupiter’s magnetosphere used by “Evidence of Alfvénic Activity in Jupiter’s Mid-To-High Latitude Magnetosphere (Lorch et al., 2022, doi:10.1029/2021JA029853, 2022.)”
ショートトーク内容:
木星の磁気圏は地球の約20倍の大きさで、強力な磁場とプラズマで満たされており、オーロラの発生などさまざまな現象が起こっています。この研究では、特に木星の中から高緯度の磁気圏で観測されるアルフベン波と呼ばれる現象に焦点を当てています。アルフベン波は、磁場中を伝わる横波で、これが乱流を引き起こし、エネルギーが電子に伝わることで電子が加速されると考えられています。この研究は、木星磁気圏の理解を深め、宇宙のプラズマ現象の解明に寄与することを目的としています。